真珠婚旅行 (十月十九日〜二十一日まで)

 目指すは城崎温泉です。兵庫県の日本海側にある温泉地で、松葉蟹と温泉巡り(外湯)が有名な観光地です。
 朝8時に自宅を出発、安濃Pでお土産の赤福を買い(鳥羽の店はまだ閉まっていました。)、豊岡を目指して順調に車を走らせました。思ったよりも早く約1時間30分後には名神高速、「これだと予定時間より早く着いてしまうから城崎でブラブラするか?」と息子に言っていたのですが、(息子は松江の親戚の所へ行く途中で豊岡駅まで同乗予定)生憎、中国自動車道を少し走ったら大渋滞で大きく時間を食ってしまった。
 抜けてからは舞鶴自動車道(無料実験中)を気持ちよく走り、丹波篠山Pで昼食を取り、(この篠山と言う字は読みにくい。普通に読んだらシノと呼んでしまう。私はタンバササヤマとしかこの地方の地名は知らないので、素直にタンバササヤマと言ったのですが、妻からクレームが付き「篠山はシノヤマじゃない?」って中半強制的に私の読み書きが苦手なのを馬鹿にしたかな様に言ってきました。)
 私が勿論正解ですが、シノヤマとも読むのでめんどくさいですな。篠山(ササヤマ)、篠山(シノヤマ)と全くの同じ字で日本語は改めて難しく思っている次第です。特に地名、名前は分かりませんね。

 豊岡へは12時半ぐらいには付く予定でしたが、篠山でゆっくりしてしまいとてもじゃないけど無理で、そのまま息子も城崎駅へ・・・。山陰本線が単線なのは知っていましたが、あそこまで便がないと急ぎの時はどうするのでしょう?城崎駅で別れましたが、結局、鈍行で米沢まで十何駅止まり、目的の松江駅には七時半頃到着したと言っていました。
 伊勢志摩鳥羽はその点恵まれています。近鉄、JR、高速道路、フェリーと全て揃っています。空港がないだけで東京へも連絡さえ良ければ三時間半で行けます。車でも五時間ほどで行けて、田舎の観光地としては随分便利な所にあります。感謝しなければいけませんね。整備新幹線なんてなくても上等で、そんなお金があったら日本海側の設備を良くしてあげてくれた方が良いかも・・・。

 丹波篠山で昼食、天ザルを食べたのは良いのですが、キス天がいかれていた。食べた瞬間はき出しました。私のだけだと良いのですが、あまり知らない人が食べてお腹でも痛くなったら大変です。あんなに臭いのに作っている時は分からないのでしょうかね?言った方が良心的と思ったのですが、他は大丈夫だと思い言いませんでした。残した、噛んで出した物の臭いを嗅いでくれたら分かると思いますが、パーキングのレストランでは確認しませんよね。なぜ吐き出してあるのか?なんてね。注意して食べましょうね。(良い思い出にこんな事で文句を言ったら後の楽しみがパーになってしまいます。)

 城崎駅の横には、湯の町城崎らしく大きな温泉施設がありました。町中は食堂や遊技場、土産物屋が並び町並みが綺麗に並んでいます。そこを抜けると川があります。そこは川幅十メートル位の川ですが、太鼓橋が架かっていて柳の木が感覚良く植えられ温泉町の風情が漂っています。外湯もその道沿いにあり、多くの観光客がフェイスタオルを小さな袋に入れ、浴衣姿でゲタを鳴らして歩いています。婦人方、ギャル達は可愛い浴衣を着て外湯巡り、風情があって温泉地の見本みたいな気がしました。

左は駅横にある大きなお風呂です。外湯とは違うと思うのですが、お湯に力を入れている街らしく良いですね。右は城崎駅です。単線なので小さな駅ですが良い感じです。只、便利さは?ですけどね。

ゲタが奉納してあります。駅の直ぐ横ですよ。温泉施設との丁度中間です。

 駅からおよそ車で三分、今回は西村屋本館さんへ泊まらせて頂きます。とても歴史のある純日本風の旅館です。別館にはモダンなホテル招月庭があります。ここへは一昨年母の喜寿の時に行きました。本館の造り、調度品は一流の物ばかりで、気に床などはピカピカに輝いていました。窓も網戸も隅々までピカピカで、流石城崎一と言われるだけはあるな〜と思いましたね。私達が泊まったのは「松の間」と言って、かの犬養毅もと首相も泊まった部屋です。二人には大きい部屋で調度品も品がありいかにも純和風特別室って感じでした。一寸我々には勿体ない気分で、身分不相応でしたね。

担当してくれた仲居さんと一緒に玄関で撮りました。

初めに入った外湯「御所の湯」です。玄関先が大きく、深いところに強いジェットバスがあって気持ちよかったです。

一の湯、妻だけここへは行きましたが私は御所の湯だけにしました。湯あたりすると行けないのでね。しかし、外で待っていたら意外と早く湯冷めが来て、そのせいか少々風邪を引いてしまったようです。私も入れば良かったと後悔しています。

綺麗な川が流れています。その両側には旅館やお店が観光地(湯の街)らしくあります。川は太鼓橋で繋がっていて風情がありますね。鳥羽には真似の出来ないところです。

これは朝食です。夕ご飯は普通の会席料理で、鳥羽で魚を扱っている店ですから???でした。やはり松葉蟹の季節にならないと一寸満足できませんでしたね。別注で国産松茸焼きを1,5人前頼みました。二人で会計は12万円強でした。満足度は人個人によって違いますから、安いと感じる人もいれば高いと思う人もいるでしょうね。私達は極一般人なので○○ですが・・・。 
 館内の整備、庭の手入れなどにお金が掛かるんでしょうね。全て本物でガラスも網戸、勿論床もピカピカで感心しました。しかし、もう少し料理の原価率を上げないと、楽しみにしていただけにガックリしてしまいました。刺身は最低、地物のウニと言って出されたウニは二級品で少しミョウバン臭く、焼き物の鮑は70グラムぐらいの三陸の養殖、今の時期に地元の鮑があるわけありません。
 全てを求められる高級旅館ですから、「別注は如何ですか?」と聞かなくても良いくらいの料理を出して欲しかったですね。
 その他は良い感じの仲居さんで良かったですよ。

 さて次の目的地山代温泉を目指して出発。

 お昼は小浜市でお寿司を食べようと思って、半分勉強のつもりで小浜の市内をグルグル・・・。そして一軒のお寿司屋さんへ・・・。営業中となっていたので店に入るとセーターを着たご主人と奧さんが休んでいました。お昼は適当なんでしょうか?少し、間があってお茶が運ばれてきて、雀寿司とにぎりすし2,300円を注文したら「雀寿司はにぎりの中に入っていますからにぎりすしを2人前でいいですか?」との事・・・。だったら、「カッパと穴キュー、鉄火巻き」と一本ずつ注文。カワハギのにぎり・・・身がクタクタで釈迦もいいところ、まとう鯛なんて伊勢志摩鳥羽でも釣れますが、寿司ネタとしては使わない魚のにぎり・・・。でも、小浜では一般的らしい・・・。鮪はカジキマグロ、雀寿司は少しスッパイ感じでしゃりも兄貴丸出しで冷ため・・・。鉄火は横輪って言っていましたが、少し冷たくシャリシャリって感じ・・・。鯖寿司も結構高く一本2,500円もしていました。
海の近くでもっと期待したのですが、網の魚が多く釣りの魚は少ないのでしょうね。ありませんでした。

 期待はずれでも、残す事が嫌いな私は全部食べお腹は一杯。しかし、山代を目指し、気を取り直して敦賀のインターへ車を走らせました。予約の時間まで2時間ほど・・・。土地勘がないので結構焦りましたが、敦賀から高速に乗ると意外に早く加賀市山代温泉へ到着。丁度2時間・・・高速は流れが速く快適でした。

今回はここまで・・・。次は山代から白山スパー林道を書き込みますね。

 一寸飛ばしすぎてしまいました。その前に日本三景「天橋立」へ行ってきました。友人が「どうって事ないよ」って言っていたのですが、そこは興味津々の私の事、妻も「折角だから行ってみましょう」て事で、いざ天橋立へ・・・。結果、行ってみて良かったです。観光地を色々見てその地域に合った事業を見る事は大切な事とつくづく感じました。天橋立を中心に観光地が成り立っているのが分かります。城崎とは違い、違った意味の努力をしていますね。

 これが頂上から見た「天橋立」の景色です。ここは歩いて40分ほどで行けるそうで、サイクリングなども盛んにされているようです。ここも行きたかったのですが時間の都合で止めました。逆さに見ると龍が天空に登っているように見えるらしいです。私もしてみましたがお腹がつかえて上手く出来ません。情けないですね。

 「天橋立」もやはり日本有数の観光地ですね。行ってみて良かったです。

ここから小浜市へ行くわけです。順序が逆になってしまいましたがよくある事で・・・。
ここからは高速(片側一車線)で小浜市へ行けます。もう少しすると敦賀へ続くのでしょう。工事が進んでいました。

 小浜の商店街です。I love obama!と言う看板?が沢山ありました。観光客を受け入れようとここ小浜商店街も一生懸命ですね。

 小浜から出発したのは14時頃で、山代のホテル瑠璃光の到着予約時間は16時・・・あと2時間しかない・・・全く初めて走る道路なので、何時に到着するか予想できない。「これは少し慌てないと行けない」と思いましたが、四駆の車でSUV、そんなに早く走れません。しかし、敦賀までもスムーズで高速に入ってからもいい流れ・・・。ホテルには14時5分にほとんどピッタリカンカンで到着しました。私の場合はナビ様々ですね。ナビの到着予定時刻より30分ぐらい早く着きました。

 そこは横に「ゆのくに天祥」があり、「テレビの宣伝で見たホテルや!」と言いながら、その横にある「瑠璃光」へ入っていきました。名前を告げると別のフロントへ案内され、一寸特別な気分・・・そこはドアにキーがあって暗証番号を押さないと開かない部屋になっていてサロン風の部屋。その中に特別設けられた小さなフロントがありました。可愛いお姉さんが二人いてチェックイン。色々説明を聞いて、喉が渇いていたのでスカッとするワインを頂き、我々が泊まる「星の棟」へ案内されました。昨夜とは全く違った現代風の部屋で、内風呂には既に温泉が垂れ流されていていかにも温泉地的な感覚・・・。部屋の造りは昨日の宿と比べてはいけません。(丁度良い広さで私も家の中に一部屋作れそうな感じの部屋でした。)
 まずは当然ながら大浴場へ・・・。その前に貸し切り風呂のサーブスがありましたが、二人にはそんな必要はなくパット入って、そのまま大浴場へ向かいました。そして、例の暗証番号を押して入る特別室へ行き、バルコニーで湯上がりのビールを飲んで火照った身を和ましました。良い感じです。横の部屋には新しいマッサージ器が置いてあり自由に利用できます。

奥は寝室で、ここは居間ですね。二人には丁度良いくらいの部屋で、お風呂も流れ放しで出ていました。温泉は良いですね・・・。

 食事時間になって、ダイニング「仁三郎」へ・・・。
夕食は別にあって部屋だしではありません。「仁三郎」と言う場所へ行って食べました。
生憎カメラをもっていかなかったので写真を撮れず、私達の記憶の中だけにありますが、焼き物をチョイスできたのは良かったですね。私は地鶏の黒こしょう焼き、妻は牛肉と松茸の石焼きを選んで食べました。肉は能登牛と言ってあまり知られていませんが、部位はロースで美味しかったです。松茸もあって良い感じの焼き物でした。
それから御飯が美味しかったです。何とか米と書いてあったのですが、献立はどこへ行ったのか・・・。

 夜食に近くのお寿司屋さんへ行こうと思っていたのですが、部屋に帰ってから寝てしまいました。朝早くから運転していて、それとお酒も入っているので知らない間にバタンキュー・・・。妻は起こしたらしいですけど全然知らず、一人で太鼓ショーを見に行ったり、例の特別室でマッサージをしていたそうな・・・。知らないオッさんが隣でマッサージをし出したのであわてて出て来たと翌日言っていました。
大抵のパターンですが夕食を食べてしまうとダメですね。眠くて、疲れて、直ぐに寝てしまいます。

 ブラブラ歩いて行きたいと思っていたお寿司屋さんがあったのですが、今度機会があったら行ってみましょう。鳥羽へ観光しに来てるお客さんも同じでしょうね。

朝食はバイキングではなく、同じ「仁三郎」の同じ席で頂きました。和食と洋食を取りましたが、プレーンオムレツなども焼き立ての暖かい物を出してくれて、全て美味しく食べました。

朝から少し重そうな洋食のブレックファーストです。私は和食でしたので二人で仲良く半分づつ・・・と言うか和食は全部と妻のを半分ぐらい頂きました。何時も朝ご飯は結構ゆっくり沢山食べるので、私には丁度良い感じで完食。

瑠璃光のラウンジ前にある花瓶の前で・・・。仲が良いね。

朝、チェックアウト前にラウンジへ行ってコーヒーを飲んでいて、このお姉さんと話し込んでしまい、返さなければいけないキーを返さないで車で出発してしまいました。偶々、車から家に電話を掛けたら、「あんたら、大事な物をホテルへ忘れているらしいよ」と母が瑠璃光から電話があったことを知らせてくれ、よく考えるとパソコンを入れた袋がなく、近くだったので直ぐに戻り取りに帰りました。そしたら、我々二人も部屋の鍵を持っていて「良かったな〜、大変なことになるとこやったわ。母ちゃんに電話して助かったナ」
女将さんもまだ部屋のキーには気がついておらず、ビックリしていました。メデタシ・メデタシ・・・。

今日はここまで
次は山代から白山スーパー林道・・・

 山代からは規制のある道と無い道がありまして、私はすかさず規制のある山道を選び走りました。この地方で言うと美杉の昔の道的な所です。ここは思っていたよりも大した事なくて、私の車はスイスイはしっていきました。只1カ所、「やばい!」と一瞬思ったトンネルがありました。もう少し大きい車だと擦りそうな狭いトンネルでプラドでギリギリでした。200だったらミラーをたたまないと行きづらいかも・・・。

このトンネルを抜けると山代から加賀一向一揆の里へ下り坂が続き、少しオフロードを走った気分になりました。加賀一向一揆は教科書にも載っている有名な事件です。

 途中に白峰温泉があったような気がします。その他にも「こんな所に温泉が・・・?」って場所がありましたね。

この道の駅で買った白菜は美味しかった。蕎麦を手打ちで出していました。食べたかったのですが、何しろ朝ご飯を沢山食べたので止めました。
 この地方の冬は凄いでしょうね。スキー場も結構沢山あります。今年は寒くなりそうなので雪も大変かも知れません。

石川県加賀山代から白山スーパー林道へは後もう少し・・・。

白山スーパー林道に入りました。紅葉はまだ早く下の方はまだ少し黄色が混ざっている程度でした。

所々に大きな滝があり、こうして写真を撮れるようになっています。

 少し色づいている場所があります。このトンネルは180度回転しながら登っていきます。車酔いをする人はよした方が良いかも・・・。でも景色は良いですよ。

 山頂の方にまで登ってくると小雨がパラパラ・・・。温度計を見ると先ほどより5度あまり下がっていて、薄着の私は少し寒い・・・身体に肉は結構付いているのであまり寒がりではないのですが、雨に当たると体感温度はもう少し低い感じ・・・。

 山頂付近はかなり温度が下がっていて、紅葉も見られるようになってきました。只、濃霧で見づらく運転も注意しながら景色も見て大変でした。

 まさか急にこんなに濃霧になるとは思わず運転はかなりトロトロ運転。頂上付近のトンネルに止まっている車も何台かありましたが、私はこの緊張感がたまらないのでゆっくりと降りていきました。ここを抜けると白川郷へ行くんですよ。

 白川郷を走り駐車場のあるお店で蕎麦を食べました。白酒も置いてありお土産に3本買いましたが、自分用は足らなくて飲めませんでした。残念。建物が古いのですきま風が冷たい・・・。冬はたまらんね。

 ここから帰路につき東海北陸道をひたすら南下しました。ここは何とトンネルの多い道路でしょうね。地形的に仕方ありませんが、良く事故が起きないものです。まずは飛騨トンネル(飛騨トンネル・・・・岐阜・・・・・・東海北陸自動車道・10712m)・・・日本で現在3番目に長いトンネルでそこを抜けホッとするまもなく又トンネルが何カ所も続きます。勿論最大の注意をして走っていますが、睡魔が襲ってきます。ひるがのパーキングまで車を止める所がないので、ホッペを叩いたりタバコを吸ったりガムを噛んだり大変でした。ひるがのパーキングで休憩を取りゆっくり休んでから出発しましたが、そりゃもう大変注意しなければいけない高速道路ですね。

 ここは新しくなった御在所のパーキングです。東京の蛯名の小型版みたいなイメージでしたね。ここでは小腹が空いたので肉まんを食べ、トイレ休憩をして出発です。

 亀山にある大寿司さんへ。店長の井上君を知っていますので、夕ご飯は大寿司さんでする事に決めました。滅多に来れませんからね。

 流石大寿司さん、立派なお店です。店内写真、料理は撮りませんでしたが、津の本店のミニ版と言ったところか・・・。でも、良いお店ですな・・・。羨ましく思いましたね。一生こんな立派なお店は縁がないでしょうな。大きなボタンエビのお造り、ワカサギの天麩羅、天然子持ち鮎塩焼き、お寿司少々食べてお腹は一杯。

 これで真珠婚旅行は終わってしまいました。楽しいことは早く過ぎていきますね。今度は何か理由を見つけて毎年何処かへ行きたいと思っています。