サミット旅行

 5月27,28日と伊勢志摩サミットがあり、賢島を中心に特別警戒地域になりました。警護の警察官が全各地から2万3千人ほどここ伊勢志摩鳥羽に来ています。おかげさんで人口2万の鳥羽市は仕事を終え、非番になった警察官が食堂や居酒屋、コンビニ、ガソリンスタンドなどを沢山利用してくれて結構潤ったお店も多かった様におもいました。只、当店みたいに新鮮な食材を売りにしているお店は、急に警察官の団体が来られてもメタ切れ、ご飯切れになってしまいます。観光客は激減し、当店の様な店は臨時休業するところが何軒かありました。
当店はこの週は25日から29日まで臨時休業いたします。予約ではないのでお客さんの数が読めない為です。

 そこでこのような大型連休は滅多にないので妻と二人温泉旅行へ行きました。行先は岐阜、長野、山梨、神奈川と4県、車で私が運転し旅をしてきました。

 まずは初日、この日は予定になかったのお宿は取っていませんでした。そこで松本までまずはドライブしました。そこから、明日泊まる白骨温泉を通過し、平湯、恵那山トンネルを走り、どこへいこうかと考えながら全く行くところとは真逆の走りを楽しみました。楽しんでいるのは私だけで妻はいささかグッタリしていましたね。結局、「下呂温泉へ行こう!」ってことになり、ナビ頼りに走り、今日の目的地下呂温泉へ・・・。予約をしていなかったのですが、何処かのビジネスホテルを探しながら市内を走っていたのですが、なんと走り抜けてしまいました。「上呂」と初めて聞く所を走り抜け(下呂があるなら中呂、上呂もありますよね。)、結局、高山まで行こうって事に勝手に決め夕方高山に到着しました。高山グリーンホテルってホテルに一度料飲組合の日帰り旅行で行ったことがあるので、とりあえず目的地をそこに指定し、無事着きました。予約していないので妻に「空いているか聞いてきて・・・」と言って車で待ったいたら、「満室で当日はなし」って返事でした。この暇で困っている時期に何と満室とは、・・・高山恐るべし!って感じでした。仕方ないので駅前に行ったらあるだろうと走りました。案の定、ビジネスが結構あります。大きなところは一杯で駄目みたいでしたが、ファミマの上がビジネスホテルになっている駅前のホテルがOKでそこに泊まりました。このホテルは外人観光客で一杯状態。駅前も商店街も中国人を中心に結構沢山外人がいて、「全然鳥羽とは違うなぁ~」と二人でビックリポン状態でした。何で同じ観光地でもこうも違うのか?考えられます。理由は簡単なのですが、場所地形のハード面の違いは何ともしがたく、鳥羽みたいに駅前から続く温泉街、宿、ホテル、などが少なく、特に旧繁華街?は全く観光客にも知られていません。海岸通りを走り抜け、目的地であるホテルまで皆さん直行してしまいます。

話が変わってしまいましたが、夜はラーメンでいいやと思い近くの食堂へ行きました。冷やし中華とラーメンを食べましたが、何とよくこんなので続いているなぁ~って感じの味と盛り付け・・・。小さな店でしたが、一人の日本人を除いて皆中国人・・・久々に「アレ!」って思う食堂でしたね。やっぱりもう一軒の店に入れば良かったと後悔しましたが、これも経験ですなぁ。次の朝、これからが温泉旅行の始まりです。
2日目 まずは黒部ダム観光でした。長野県側の扇沢駅からトロリーバスでダムに向かいました。まずは来た道を目的地を目指して、昨日とは真逆の走り・・・平湯、白骨、を走り抜け扇沢を目指し走りました。松本市の少し手前、安曇野を走り、扇沢駅へ到着・・・。切符、往復5千円位するトロリーバスの切符を2枚買い、時間は?何時?って係員に聞くと、「直ぐに出発する便があるので急いでください。」二人必死に走り、何とかトロリーバスに乗りました。周りは殆どアジア系外人だらけ・・・。3台のバスが(トロリーバスは電車と同じ扱い)満員状態。これが何回もあるのですから、これは凄い売り上げになりますね。

 トロリーバスを降り220段ある階段を上りました。途中、バスに乗るときに走った影響もあり、この階段を登っている途中、妻が「頭がポウとしてきた」と言ってゆっくり、ゆっくり登りました。血圧が急な運動な為上がったのでしょうね。私は動ける豚ですので割とスイスイ登る事ができました。

 途中、破砕帯の湧水を飲み。とりあえず一服、ここで息を整え再び階段を上りました。

6月の何日ごろか知りませんが、この黒部ダムが観光放水します。この時期に行くと良かったのでしょうけど5月末だったので仕方ありません。階段を登って見る黒部ダムは壮大ですね。

 中国人と間違えて失礼してしまった日本の若者に撮ってもらいました。英語で頼んだのでビックリしたでしょうね。しかし、リュックを担ぎ、色の真っ黒な、ジーパン姿は・・・分からなかったですね。青年から「日本の方ですか?」って言われた時は驚きました。大変失礼しました。同じアジア系ですから分かりにくいですね。

 急な階段が多く高所恐怖症の妻は恐る恐る階段を下りています。

工事で亡くなった人達を偲んで作られたモニュメントですね。苦労したでしょうね。

 可愛い高山植物が花が咲いていました。勿論、綺麗だと思っても取ってはいけませんよ。

 この様に危険な工事から始まったのですね。写真を見ると人間は凄い!と思わず思ってしまいます。こうして黒部ダムの建設工事が初まったのは何年ごろでしょうね?

 石原裕次郎が独立して初めての映画、三船敏郎と共演して作った「黒部の太陽」 当時、話題になりましたが、裕次郎はこれから苦労しましたね。三船さんも同様に会社は苦しくなりました。

11時半の扇沢行のトロリーバスに乗り黒部から下界に急いで降りました。何故か?これから山形村唐沢そば集落へ向かうためです。何しろお昼で閉まってしまうお店が殆どで時間がなかったからです。ここは長野県は勿論、全国的にも有名なそば処です。山里の小さな集落に凡そ10軒ほど蕎麦屋があります。民家を改装した程度の別に大したことないお店ですが、この集落は良いですね。今の時世から少しタイムスリップした様なノンビリシタ感じになる処です。それでは・・・・。

地元でも人気のこの店を選びました。皆の店を行きたかったのですが時間、腹の具合、全てが一日では無理ですのでまず今回はこの店へ行きました。

 

まずはこの地方ならでのお漬物が出てきます。素朴な野菜の味が素直に出ているお漬物です。お茶請けですね。蕎麦が出てくるまでこれで少しお酒を飲むって感じ、突き出しですね。

 

写真ではなくて絵でイメージ料理を描いているなんてオシャレですね。山形村唐沢そば集落、中々長閑な山村ですが、ここの人は今の時代にマッチしていると思います。センスが良いですね。私はトロロ蕎麦大盛と天ぷら盛り合わせを食べたのですが、蕎麦の量と天ぷらのかき揚げが半端じゃなくてお腹一杯になりました。蕎麦は並の量で充分ですな。美味しかった!

この日の目的を達成し、来た道を戻って白骨温泉へと向かいました。これで何度目でしょう?同じ道を行ったり来たり・・・。運転が苦手だったらとてもではありませんが、閉口してしまうでしょうね。私は走る事を楽しんで運転しているので全く気にならず、周りをキョロキョロし乍ら走っていました。写真も撮りたいのですが、運転しているので無理、妻が全くの音痴なので景色の良い所をカメラに収められませんでした。少し残念ですな。

白骨温泉泡の湯、ここは少し前までは湯治場だったらしく、本館は昔の面影を残し、泊まりに来るお客さんをビックリさせてくれます。玄関の右手に有名な白く濁った露天風呂が見えます。ここは混浴で、女性は別の脱衣所で着替え、タオルを巻いて入れます。男性は駄目ですよ。お湯は源泉のままで少し温めの湯です。38度位と記してあります。内湯に暖かい源泉と暖めた白い湯があって丁度良い塩梅です。透明なお湯はプチプチとした感じの小さな気泡が出ています。炭酸水なんでしょうね。

 

本館は昔ながらの共同トイレ、共同洗面所ですって・・・。私はOKですが、妻などは駄目で、初め玄関に入った途端興ざめしていました。少し傾いた感じのフロント、超レトロな感じのたたずまい。何かいいですね~と思っているのは私だけで、妻は、「何でこんな旅館を選んだの?」って初め言ってましたね。私も、中々ホームページとは違うな?って感じでしたが、ちゃんと別館があって、そこは混浴の湯が見える綺麗なお部屋でした。食事は別にあり、刺身以外は美味しく頂きました。特に女将さんが炊いた花豆の煮ものは美味しかったですね。岩魚の塩焼きも美味しかったですが一番後でしたので、もう少し早く出てくれると嬉しかったですな。でも、期待以上に美味しかったです。

 山の中でやはり海に幸はいけません。山女、岩魚、鮎、鹿差し、馬刺し、野鳥、山菜などを楽しみたいですね。
 お湯も最高ですし、食事も及第点、もう一度行きたい旅館ですな。

 朝食は大体よく似た感じですね。湯葉豆腐と温泉おかゆ、湯葉豆腐は火で温めていると出来てきます。丁度良い塩梅のお腹具合でした。

満足のいく泡の湯でした。今日はゆっくり出発し、長野高速から諏訪湖、そして甲府手前のインターで降り南アルプス市を南に下りそしてUの字型にまた北の方向へ走りました。山梨県巨摩郡にある西山温泉へ・・・。西山温泉は直線距離にしたら近いのですが走ってみると結構距離があって1時間半ほど掛かりました。西山温泉に近づくと、まさかと思うでしょうが大きな猿(多分昔のボス)がいて、道路の隅にいました。凄い山奥って感じの所でした。この温泉は約1300年前に発見されギネスにも載っている処だそうです。走っていて右側ばっかり見ていたので行き過ぎてしまい、またまたUターン、今度も右側を注意して走っていたら目的地の慶雲閣が見えてきました。フロントのお兄ちゃんが、「行き過ぎた車があったので、多分当館のお客様かな?」と思っていました。」と言っていた事も考えると、私みたいな者がいるんでしょうね。ここは平成9年に建て替えたそうでとっても立派な、こんな田舎で採算が取れるんだろうか?と思えるような旅館ホテルでした。

 新しい立派な玄関がありました。どうして見逃したかと言うと、少し下がっていて走りながらでは見にくかったのでした。フロントのお兄さんが道路際まで出てきてくれていたので助かりました。

 夕食は大広間が仕切って在り、部屋食は別料金がかかるそうです。隣の方々は毎年此処に来ていて、お話をしていたら伊勢市出身で同じ伊勢高校の先輩でした。そして従妹のお嫁さんの叔父とは、伊勢に来ると必ず飲みに出かけると言っていました。世間は狭いものですね。妻は露天風呂で、こちらの奥さんと対岸にいる猿の集団を見ていたそうで、何でも猿が食事をしていたそうです。藤沢に現在住んでいて、毎年慶雲館へ来るそうですが、今回は日にちを間違えてきたそうです。空きがあって良かったですね。お元気で!

 

 追加注文してあった馬刺しと生湯葉の盛り合わせです。馬刺しは美味しかったですね。そのほかの料理も中々のものでしたが、揚げ物はなかったですね。最近、無いところが結構ありますね。何でかな・・・?

4日目 この日は鎌倉方面へ行きました。鎌倉では友人が会員のメンバーズホテルを持っていてお世話になりました。素泊まりでしたが、夫婦で7千円余り・・・助かりました。
まずは高速に乗って、何道か忘れましたが、意外と早く鎌倉に着きました。ホテルは少し探さないといけない感じだったので、まずは有名な大仏さんを見に行きました。二人で見るのは、48年前の修学旅行以来でしょう。私は3度目かな?でも覚えていないですからね。さすがに鎌倉、大勢の観光客で賑わっていました。やはり中国系のお客さんが多く、黒部もそうでしたが鎌倉も外国人観光客で儲かっていました。鳥羽と比べてしまいますが、鳥羽までは中々来てもらえず伊勢神宮おかげ横丁までですね。

 屋根もなく、この大仏以外はどうしてこんな姿になったのでしょう?大きな地震、津波などによる被害、戦乱、いろんな事があったのでしょうね。この寺院は高徳院と言うそうで、北条さんが建てなさったそうです。詳しくはないのでリンクを参照してくださいね。

 

大きな背中ですね。この中にも入って見る事が出来ます。お腹の中には100円で入れるんですよ。私は行きませんでしたが・・・。

 夕方6時頃、友人が予約してくれていた葉山にあるお店に行きました。そこは政界人も見える様なお店で、庭もある立派なお店でした。皆さん和服で品のある感じでした。

左側が和食店の入り口で右の写真はクラブです。ここに偶に来るようで、得意の歌をうたっているんでしょう。しかし、鳥羽にはないお洒落なお店ですね。こんな店を鳥羽でしたいですね。でも葉山の環境と人口があってこそこの様な素敵なお店ができるんでしょね。

 椿さん夫婦と私、妻が撮った割には上手に撮れました。奥さんは一つ年下の鳥羽の人、旦那は鳥羽商船の後輩ですが、私は早く辞めた為、大人になってお付き合いさせてもらっています。鎌倉で釣り船等忙しく商売をお兄さんとしています。忙しい中、ありがとうございました。次回は私がお礼しますので気を使わんといてね。奥さん、塩分控えめに・・・。

 長く感じた旅行もあっという間に過ぎ去っていきました。新東名を走って帰路につきました。新東名は新しいだけあり、とても快適で車量も少なく楽ちんでした。新東名から東名豊川インターで降り、帰りは伊勢湾フェリーでゆっくり帰りました。途中浜松で「鰻を食べよう」って話になり、走っていて鰻屋さんがあったので駐車場に入ったら、この店は持ち帰り専門店でした。仕方ないので白焼きを買い出ました。すると近くに鰻屋さんが・・・。鰻料理はう巻きとかうざく、肝焼きなどを色々食べたかったのですが、その店はうな丼、うな重しかなく一番安いうな丼を食べました。肝吸いは別だったのでそれを頼み、二人で6千5百円ほど・・・。一番安いうな丼が・・・。小さめの鰻が一匹入っていましたが、かなり良いお値段でした。でも、結構お客さんもいて流石都会って感じですね。

目的地伊良子フェリー乗り場へ行きましたがサミットの影響か空いていました。伊良子で鳥羽のフェリーに務めている前田さんに会ってビックリ・・・。本間に世間は狭いですね。

 フェリーに乗り込んでいるところです。船の中でUターンして方向転回しました。かなり空いていましたね。ここでもマイナス営業でしょう。

 凡そ50分で鳥羽へ到着。ここから我が家までは2分位です。楽しかった旅行も終わってしまいました。初めて行った黒部ダム、白骨温泉、唐沢そば集落、山梨県の西山温泉、鎌倉、逗子、葉山、浜松鰻、久々の伊良子、フェリー、楽しく過ごしました。もう還暦もとうに過ぎて、後何年車旅行が出来るか分かりません。これからはもっと頻繁に連休を取って旅行に行きたいと思っています。

 サミット旅行、無事終了!でした。